ボツリヌス治療

ボツリヌス療法について

 

突然、強い尿意に襲われたり、勤務中、移動中や夜中に何度もおしっこに行くのはつらいことです

行動が制限されたり十分な睡眠がとれないことになります

その原因として加齢による膀胱の過敏性があります

男性は前立腺肥大症にともなう過活動膀胱、女性は腹圧性尿失禁、間質性膀胱炎などの病気が潜んでいます

これらの症状は薬によって改善されることがあります

 

過活動膀胱

症状:膀胱にうまく尿がためられず、急な尿意におそわれて、日中や夜間何回もトレイに行ったり、トイレに間に合わず尿をもらしてしまったりする

関連する因子:加齢、肥満、動脈硬化による血流低下、骨盤底筋のゆるみ、前立腺肥大症など

神経因性膀胱

症状:脳・脊髄・末梢神経などの障害によって、本人の意思とは関係なく、尿がもれたり、逆に出にくくなったりする

原因疾患:脳障害(脳卒中、パーキンソン病)、脊髄障害(脊髄損傷、多発性硬化症、二分脊椎)など

 

過活動膀胱や神経因性膀胱による尿失禁により、旅行を楽しめなかったり、仕事に集中できなかったり、睡眠がさまたげられたり日常生活にさまざまな支障をきたします

 

↓薬で改善されない難治性尿失禁に対する治療法として

 

ボツリヌス療法という選択肢があります

ボツリヌス療法とは

ボツリヌス療法は、過活動膀胱、神経因性膀胱の症状に対して行われます

ボツリヌス菌がつくる天然のたんぱく質「ボツリヌストキシン」を膀胱内に直接注射することで、過剰な膀胱の筋肉の緊張をゆるめて異常な収縮をおさえます

 

ボツリヌス療法の流れ

※初回来院日に治療はできません

初回治療:膀胱内に直接注射をします

通常、効果は治療後2~3日であらわれます

受診(1~2回):初回治療後2週間以内に残尿量を測定します

治療後の症状について、医師と相談しながら、次回治療の必要性を決定します

2回目の治療:効果がなくなってきたら、あらためて治療を行います

 

通常、数カ月に1度の注射で治療を行います

 

期待できる効果

・突然起こる強い尿意が減る

・尿もれの回数が減る

・日中、夜間の排尿回数が減る

 

改善が期待できる生活活動

・前向きにアクティブに動けるようになる

・移動が苦にならず広域に見知が広がる

・夜ゆっくり寝られるようになり、疲れが取れやすくなる

 

ボツリヌスを受ける際に注意が必要な方

・ボツリヌス療法を受けた経験がある方

・現在、薬を服用している方(市販薬を含む)

・喘息など、慢性的な呼吸器の病気がある方

 

ボツリヌス療法の副作用

ボツリヌス療法を受けた際に、下記の症状がみられた場合はすぐにご相談ください

・尿路感染

・残尿の増加(自己導尿が必要な場合があります)

 

治療後の注意点

下記が起きた場合は、すぐに医師に伝えてください

・アレルギー性の副作用

発疹、吐き気、息苦しさなど

・自律神経の異常反射(脊髄損傷がある患者さんなど)

膀胱の充満、注射の刺激などにより血圧の上昇、頭痛、発汗が現れる自律神経の異常

・注射部位とは異なる部位への作用

筋力の低下などが起こる可能性がある

・けいれん

過去にけいれんを起こしたことのある方は特に注意してください

 

*ほかの医療機関や診療科を受診する際には、過活動膀胱・神経因性膀胱に対してボツリヌス療法を受けたこと、および治療時期をわかる範囲で医師に伝えてください

               津久野藤井クリニック